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為になればいいな。な”文字”に関するお話

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皆さんこんにちは! 営業のNです。

添付文書制作を行っていると、これ、気づかないよなぁ。と思うような細かーい部分で色々と気を使っていたり、見ている部分。あります!
今日はあまり普段お客様とはお話しないような文字の細かなお話を紹介させていただこうと思います。

「μ(U+00B5)」と「μ(U+03BC)」の違い

添付文書上の単位でも見かける「マイクロ」ですが、使用される文字「μ」について、「μ(U+00B5)」と「μ(U+03BC)」の文字が用いられている場合があります。
違いはUnicode(符号化文字集合や文字符号化方式などを定めた、文字コードの業界標準規格)に割り当てられている番号です。
「μ(U+00B5)」は機種依存文字(環境によって文字化けしてしまう文字)に該当するため、「μ(U+03BC)」に修正しています。

欧文合字は解除する

添付文書PDFを作成するソフトのIndesign(インデザイン)上でイタリック体を設定した際、特定のアルファベットの並び(fi、ii、ffなど)に対して自動的に「欧文合字(リガチャ)」が設定されます。
その状態でPDFを出力すると、該当の文字が検索できなってしまう場合があります。

また、テキストを取得すると余分なスペースが混入する不具合が発生する可能性があるため、「欧文合字(リガチャ)」は設定しません。
・・・ポカーン(゚ O゚)となってしまいますよね(笑)

下記のように2文字分が一文字としてガッチャンコしたものが欧文合字(リガチャ)の一例です。

一般的には文字同士が美しく繋がり、視覚的な調和が生まれたり、文字同士の間隔が適切に調整され、読みやすさが向上したりするメリットもあるようですが、添付文書では、こちらの設定は致しません。

如何でしたか?
皆さんの知らない文字の世界のほんの一部をご紹介させていただきました。
文字組版は奥が深い! 少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。

弊社は今年で創業85年を迎えました。
創業以来一貫して『文字情報処理のパイオニア』を目指しています!
添付文書・XML製作は是非弊社にお任せください!

それではまた。

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